2014大学読書人大賞(2013年10月~2014年6月)

前年度、投票に参加した皆さまから、「投票対象に人気作品が多すぎる」「マイナーだけどいい本が受賞しにくい」という意見をいただきました。そこで、今年の「大学読書人大賞」では、投票方法を変更して、1次投票の際に、投票する本に順位を付けていただくことにしました。これにより、皆さまの作品への思い入れを集計結果に反映できるようになりました。1次投票と推薦文への投票の結果、法政大学文学研究会、立教大学文藝思想研究会、関西大学現代文学研究部、大阪大学SF研究会、法政大学もの書き同盟の5サークルの推薦文が選ばれ、5月11日に日本出版クラブ(東京・神楽坂)で公開討論会が行われました。討論の結果、法政大学もの書き同盟の砂場花観さんが推薦した、『マリアビートル』(伊坂幸太郎著/角川文庫)が、「2014大学読書人大賞」に輝きました。6月18日には、日本出版クラブ会館で、大賞受賞作家の伊坂幸太郎さんをお招きして、贈賞式が行われました。贈賞式では、学生による伊坂さんへの公開ロングインタビューも行われ、創作の秘密をたっぷり聴くことができました。

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大賞 マリアビートル
ニ位 芝村裕吏
三位 鳥葬 まだ人間じゃない
四位 こうしてお前は彼女にフラれる
五位 昨日まで不思議の校舎

2013大学読書人大賞(2012年10月~2013年6月)

前年度に引き続き、今年度も選考方法を一部変更した「2013大学読書人大賞」。「人気作品が選ばれる傾向にあるのではないか」「推薦文の質が最終的な投票に影響していないのではないか」というような意見を参考に、実行委員会で検討を行い、今年から最終候補作品の選考に「推薦文の質」が重視されるよう選考方法を改訂しました。募集したすべての推薦文をWeb上で公開し、優れていると思った推薦文に投票、より多くの票を集めた推薦文の上位5作品を最優秀推薦文に、またその推薦作品を最終候補作品としてノミネートするようになりました。そして、獨協大学文芸部、大東文化大学國文學研究会、明治大学ミステリ研究会、立教大学文芸批評研究会、関西大学現代文学研究部、早稲田大学ワセダミステリクラブの6サークルの推薦文が選ばれ、4月21日明治大学リバティタワーで白熱の討論を繰り広げました。最終的に、「この本をなぜ大学生に薦めたいか」という問いに対して最も共感を得て2013大学読書人大賞に輝いたのは、獨協大学文芸部の齋藤史弥さんが推薦する『南極点のピアピア動画』(野尻抱介著/ハヤカワ文庫JA)でした!6月に行なわれた贈賞式では、大賞作の著者・尻Pこと野尻抱介先生にご参加いただき、会場は大変な賑わいを見せました。

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大賞 南極点のピアピア動画
ニ位 屍者の帝国
二位 倒立する塔の殺人
四位 いま集合的無意識を、
四位 さよならクリストファー・ロビン
六位 ダークゾーン

2012大学読書人大賞(2011年10月~2012年6月)

昨年度に引き続き、候補作品の選定方法を変更した「2012大学読書人大賞」。これまでは、一次投票で得票数の多かった4~6作品を最終候補作品としていましたが、2012年度からは、一次投票で得票数の多かった20~30作品を候補作品とし、二次投票(それぞれの候補作品への推薦文の募集)で推薦文の数が多かった4~6作品を最終候補作としました。過去最高数の推薦文が集まる中、中央大学文学会、法政大学もの書き同盟、京都府立大学文藝部、立教大学文芸批評研究会、関西大学現代文学研究部、大東文化大学國文學研究会の6サークルが、最終候補作品の推薦者の代表として、2012年4月に日比谷図書文化館で開催された公開討論会に登壇しました。時にシリアス、時に笑いも交えつつ、大学読書人大賞らしいバラエティに富んだ視点で討論は進んでいき、最終的に、推薦書と作者への熱情、豊富な背景知識に裏づけされた見事な分析、打てば響く切れ味鋭い回答が光った、中央大学文学会・佐貫裕剛さん推薦の伊藤計劃著『ハーモニー』(早川書房)が大賞を獲得しました。そして、6月に行われた贈賞式には伊藤計劃先生のご家族や早川書房の編集者にご出席いただきました。

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大賞 ハーモニー
ニ位 馬たちよ、それでも光は無垢で
二位 青年のための読書クラブ
四位 図書館戦争
五位 天帝のはしたなき果実
六位 ビブリア古書堂の事件手帖

2011大学読書人大賞(2010年10月~2011年6月)

選定方法をプチリニューアルした「2011大学読書人大賞」。各サークルが応募できる推薦文の応募数を最大2作品にアップしたのです。その甲斐あってか、 過去最多の推薦文が集まりました。例年以上の激戦の中、6つの最優秀推薦文が決定しました。それらの推薦文を執筆した6つの文芸サークルは、関西大学現代文学研究部、慶應義塾大学三田文学塾生会、法政大学文学研究会、法政大学もの書き同盟、関西学院大学文芸部、明治大学ミステリ研究会でした。2011年5月、飯田橋の研究社英語センターにて行われた公開討論会では、大学生にとってどれだけシンパシーを感じることができる作品であるかに議論の焦点が集まりました。そんな中、まるで主人公に恋する乙女のように作品の魅力を語った関西大学現代文学研究部・和田晴子さんが推薦した冲方丁著『天地明察』(角川書店)が2011大学読書人大賞に決定しました! そして、6月に行われた贈賞式には冲方先生にご出席いただき、夢を持つとはどういうことか、努力するとは何なのかを集まった大学生に向けて熱く語っていただきました。次年度につながるものを残しつつ2011大学読書人大賞は終了したのでした。

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大賞 天地明察
ニ位 虐殺器官
三位 告白
三位 砂漠
五位 これからの「正義」の話をしよう
六位 インシテミル

2010大学読書人大賞(2009年10月~2010年6月)

大学読書人大賞も真価を問われる3年目にいよいよ突入! 2009年10月から行われた一次投票の結果、全国の大学文芸サークルが選んだ5冊は、大ベストセラー作品から携帯小説として連載された作品まで「これぞ大学読書人大賞!」と言える異色の取り合わせとなりました。そして、「この作品こそ大学生に最も読んでほしい」という熱い想いを込めて書かれたたくさんの推薦文の中から最優秀推薦文に選ばれた5つのサークルは、慶應義塾大学三田文学塾生会、成城大学文学研究会、中央大学文学会、一橋大学文芸部、明治大学ミステリ研究会でした。2010年4月、明治大学リバティタワーにて行われた公開討論会では、各プレゼンターがそれぞれ違った視点から「愛」をテーマにプレゼンを展開! 深淵なテーマの中、まるで「本が乗り移った」かのような軽快で小粋なプレゼンテーションを行った慶應義塾大学三田文学塾生会・遠藤譲さんが推薦した森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)が2010大学読書人大賞に決定しました! そしてなんと、6月に行われた贈賞式には森見先生がご出席!! これ以上ないくらいの盛り上がりの中、2010大学読書人大賞は終了しました。

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大賞 夜は短し歩けよ乙女
ニ位 植物図鑑
三位 1Q84 BOOK1・2
四位 あるキング
五位 ボトルネック

2009大学読書人大賞(2008年10月~2009年6月)

2008年10月に開始された一次投票の結果、ライトノベルから批評書まで前年以上にユニークな候補6作品が選出されました。12月から募集した推薦文も、参加サークルの増加に伴い様々な角度から作品の魅力を訴えるものが集まり、討論会への期待も高まりました。その討論会出場の切符を手にしたのは、いわき明星大学文芸愛好会、中央大学文学会、筑波大学筑波文学の会、東京大学新月お茶の会、PICASO 東大・早慶ベストセラー出版会、立教大学文芸思想研究会の6サークル。5月のゴールデンウィークで賑う東京都美術館にて熱い討論が展開され、その中でも特に熱い語り口が印象深かった立教大学文芸思想研究会が推薦した『好き好き大好き超愛してる。』(舞城王太郎著/講談社)が見事大賞に輝きました。そして6月、日本出版クラブ会館での贈賞式では、舞城王太郎先生の代理で出席された担当編集者の新町真弓さん(講談社文芸局)と、公開討論会に参加したサークルが表彰され、熱い熱い2度目の大学読書人大賞は終了したのでした。

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大賞 好き好き大好き超愛してる。
ニ位 とある飛空士への追憶
三位 ゼロ年代の想像力(小)
四位 AURA
四位 容疑者Xの献身
六位 告白

2008大学読書人大賞(2007年10月~2008年6月)

大学文芸サークルが大学生に「もっとも読んでほしい本」を選ぶ大学読書人大賞。その記念すべき第1回は2007年10月の一次投票開始とともにスタートしました。一次投票の結果、選出された候補5作品は他の文学賞には見られないものばかり。果たして推薦文がどれくらい集まるのか不安を抱えつつ、1月に募集を開始すると、そんな不安はどこ吹く風、多くの推薦文が集まりました。それら推薦文への投票の結果、各作品の最優秀推薦文として中央大学文学会、日本大学文理学部小説研究会、法政大学もの書き同盟、立教大学文芸思想研究会、早稲田大学現代文学会の5サークルが選出されました。5月のゴールデンウィークには、その5サークルによる公開討論会が東京都美術館にて行われ、各作品の魅力をぶつけ合いました。その結果、第一回大学読書人大賞には法政大学もの書き同盟が推薦した『幼年期の終わり』(A.C.クラーク著/光文社古典新訳文庫刊)が選ばれました。6月に日本出版クラブ会館にて贈賞式が行われ、大賞受賞作の翻訳者・池田真紀子さんとともに公開討論会に参加したサークルを表彰し、拍手の中、2008大学読書人大賞は終了したのでした。

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大賞 幼年期の終わり
二位 1000の小説とバックベアード(小)
三位 塩の街
四位 青年のための読書クラブ
五位 人類は衰退しました