« 趣味は読書? | トップページ | 全ての記事 | 推薦文〆切まで2週間! »

作品について語るということ

私の思いこみかも知れませんが、文芸系サークルに所属している方々は、主に作品を書いていらっしゃるのではないでしょうか。
私はその大勢からは外れまして、専ら本を読んで感想を語ることに尽くしている、いわば「異端」なわけですが、その「異端者」の目から見た大学読書人大賞についてでも語りたいと存じます。文章を書き慣れていないが故の乱筆をお許しください。

 

皆様は、モーツァルトの歌劇『魔笛』をご存じでしょうか。あらすじを説明しますと、
「新興宗教の教祖に囚われていた王女を助けに行った王子が、結局入信して女王を地獄に落とす」
という凄まじい劇です。ミイラ取りがミイラになる話ですね。私なんか、「脚本家出てこい!」って叫びたいぐらいです。

ここまで破天荒な話ですが、大昔からまじめに議論されていまして、曰く「この新興宗教は、フリーメイソンを暗示していて、その先進性を賞賛しているのだ」。曰く、「この新興宗教は、近代合理主義を暗示していて、暗にそれを批判しているのだ」。曰く、「脚本家は、純粋にその場面場面でのエンターテインメント性を重視しているのであって、新興宗教には何の社会的意味も持たない」

 

私にはどれが正しいのかはわかりません。しかしながらこの作品を通して、世の中には多くの考えを持っている方がいて、そういう方と相互理解を深めるには、議論というのもひとつの手ではないかと思ったのです。
このような、議論を私は多くの人とやってみたいと思い、実行委員になりました。悪文失礼いたしました。

 

(藤枝淳一)