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作品について語るということ

私の思いこみかも知れませんが、文芸系サークルに所属している方々は、主に作品を書いていらっしゃるのではないでしょうか。
私はその大勢からは外れまして、専ら本を読んで感想を語ることに尽くしている、いわば「異端」なわけですが、その「異端者」の目から見た大学読書人大賞についてでも語りたいと存じます。文章を書き慣れていないが故の乱筆をお許しください。

 

皆様は、モーツァルトの歌劇『魔笛』をご存じでしょうか。あらすじを説明しますと、
「新興宗教の教祖に囚われていた王女を助けに行った王子が、結局入信して女王を地獄に落とす」
という凄まじい劇です。ミイラ取りがミイラになる話ですね。私なんか、「脚本家出てこい!」って叫びたいぐらいです。

ここまで破天荒な話ですが、大昔からまじめに議論されていまして、曰く「この新興宗教は、フリーメイソンを暗示していて、その先進性を賞賛しているのだ」。曰く、「この新興宗教は、近代合理主義を暗示していて、暗にそれを批判しているのだ」。曰く、「脚本家は、純粋にその場面場面でのエンターテインメント性を重視しているのであって、新興宗教には何の社会的意味も持たない」

 

私にはどれが正しいのかはわかりません。しかしながらこの作品を通して、世の中には多くの考えを持っている方がいて、そういう方と相互理解を深めるには、議論というのもひとつの手ではないかと思ったのです。
このような、議論を私は多くの人とやってみたいと思い、実行委員になりました。悪文失礼いたしました。

 

(藤枝淳一)

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大賞について

「大学読書人大賞」は、全国の大学文芸サークルによる投票と評論と議論によって、大学生に最も読んでほしい本を選ぶ、年に1度の催しです。

実行委員会

委員長
大西蘭子
副委員長
新田柊平
委 員
冨山圭介、石井祐吉、小川真司、城下裕介、飯島初音、北虎大樹、宮川祐也、柳澤真美子、森 希衣、綿貫美紀、中村汐里

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