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幼年期のバックベアードの街のための読書クラブは衰退しました。

どうも。委員長のスズモトです。

タイトルが無理矢理過ぎますね。

多分、作者はロミオ・一樹・有藤・クラーク。何人かは秘密です。

 

5月4日に公開討論会が行われ、第一回大学読書人大賞が決定しました。

大賞は「幼年期の終わり」でした。

来てくださった方はありがとうございます<(_ _)>

 

意外と言えば意外。順当と言えば順当。

もっとも、それは対象候補5作品全てに言えたことですが。

こんなバラエティに富んだ候補作、他の賞じゃ絶対出ないですよ。

 

1位から5位までは、なんと全て1点差でした。

本自体はどれもおもしろく、また、それぞれの推薦理由についても、納得のいくものばかりだった、という証でしょう。

 

 

第一回の受賞作によって賞のカラーが決まる、とはよく言われることです。

しかし、大学生は毎年メンバーの入れ替えがあります。

来年は何が起るかわかりません。

 

私たちはこれから『幼年期の終わり』の訳者、池田真紀子さんを招いて授賞式を行います。
授賞式は作家と投票に参加した文芸部の交流の場にする予定です。
詳細は決まり次第HPにアップしますのでお楽しみに。

 

また、人数は少ないですがmixiにコミュニティが存在しています。

有志の方が作成してくださったようです。

委員が運営しているわけではないので、連絡用に使われている、といった様なことはありません。

気になるそこのあなた、入ってみてはいかがでしょう?

「やっぱりそうだよね」とか「ありえねー」といった自分の思ったことを書いてみると良いのでは。

 

更に、全国81の大学生協で大学読書人大賞のフェアを行います。

会場で作品を買いそびれた、改めて推薦文を読み興味が湧いた、という方は大学生協をご利用下さいませ。

POPは、今回プレゼンした5人の方がキャッチコピーを考えました。

どんなキャッチコピーか確かめてみてください。

 

 

さて。ここからはちょっと裏話。

討論会終了後のお話です。

 

控え室で未だかつて見たことないほどおしゃべりしあう5人のプレゼンター。

 一応、事前に顔合わせはしていたのですが、その時にはおしゃべりなんて全然してませんでした。

「時間が足りない。討論したりない」

「作品を読んだ前提での質問がしたい」

「あそこはつまりこういうことでね......」

公開討論会では観客のことを考え、内容に深く込み入った質問はしないようお願いしていました。

プレゼンターとしてはもっとじっくり討論したかったようです。

 

 

「今度遊びましょうよ」

「5月11日の文学フリマに出展するので良かったら来て下さいね」

「今度、交流批評会とか読書会とかしませんか?」

この賞の目的の一つに、「文芸サークルが交流する様になれば」というのがあります。

元々、文芸サークルは学内で完結してしまうことが多く、交流する、ということがありませんでした。

交流試合とかありませんからね。

その交流試合の役割を果たせれば良いな、というのがこの賞です。

なので、こちらが先導する形でなく、参加してくださった皆様から自然に、そして積極的に「交流しよう!」という声が聞こえるのは嬉しいです。

 

ちなみに、文学フリマというのはコミケの文芸版です。

5月11日に秋葉原で開催されます。

「幼年期の終わり」をプレゼンした早船さんが所属する法政大学もの書き同盟、

「1000の小説とバックベアード」をプレゼンした渡辺さんが所属する早稲田現代文学会、

などが出展する予定です。

 

 

さて、控え室で少し落ち着いた後は打ち上げへ、と言いたいところですが、そこは文芸部員。

「チャリティ・ブック・フェスティバル」へGO!!

買う買わないは別にして、本の安売りがあったらつい覗いてしまうのが文芸部員というもの。

観客席にいらっしゃった文芸部員の方をたくさん見かけました。

 

 

 そうしてようやく打ち上げへ。

当然というかなんというか、討論会第二部スタート。

ああ! このネタ本番で使いたかった! この姿本番で見せてあげたかった!!

と思うことだらけでした。

 

「幼年期の終わり」から想像力の話へ。想像力の話からスコラ哲学の話へ。

一人称の話も絡み話題は更に濃く......

 

突如始まるロミオトーク。

とはいえ、信者ではないようです。盛り上げて批判して批評して。

「人類衰退」の巻を追うごとに濃くなっていくSF描写についても。

 

素人ながらも創作の苦悩についてと、他人の作品の評価のしかたについて。

 

森鴎外と夏目漱石。

 

金原ひとみと島田雅彦。

 

バカミスとメフィスト賞とこのミス。

 

とにかくあちらこちらで濃い話が満載。

 

 

討論会が終了した後に「もっと"なあなあ"なのかと思ったら、結構手厳しいというか熱いんだね」と言われました。

文芸サークル員としては、よくあることなので気にも留めていませんでした。

「攻撃的に見えた」という方もいらっしゃった様ですが、寧ろ仲の良い証拠だと思って下さい。

 

読書とは個人の行為だとよく言われます。

ですが、私は1人だけで読んでいると、どうしても独りよがりな読み方になってしまうのです。

だから、別の人に別の読み方を教えて欲しいのです。

そうしてようやく、幅が広がるのだと思います。

 

読書は本当に「個人的行為」なのでしょうか?

 

大学読書人大賞が「おもしろかった」だけでは終わらない賞へなることを願います。

 

ではでは。

(鈴本 万有理)