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HOME > 候補作品 > 塩の街 > 世界を救う「心」の存在
塩によって世界中が埋め尽くされる、塩害の時代。崩壊寸前の東京で暮らす男と少女に、運命を変える一人の来客が訪れた……。第10回電撃小説大賞受賞作に大幅な改稿と番外短編を加え、ハードカバーとして新登場。
「この世界は、いったい何のために存在しているのですか?」 「そして、私たちは何のために生きているのですか?」
そう聞かれて、すぐに答えを見つけられる人は、そう多くないはずです。 でも、だからといって、
「目的がないなら、この世界は終わるべきだ」
そんなふうに考えることを、普通の人はしません。
私たちは、特に優れた力を持っているわけでもないし、ひたむきに何かに取り組めるわけでもありません。 むしろ逆に、根は小心なくせに他人を憎むことは忘れず、むやみに志を掲げるわりには怠惰なことの方が、多いのかもしれません。 それでも、私たちは願っているはずです。 ――明日の世界が、よりよいものであることを。
このお話は、そのような「普通の人」たちの「願い」が、世界を形作っていることを教えてくれています。 歯車が狂い、破滅へと向かう世界。 誰もが自分を守ることに精一杯で、もちろん全知全能のヒーローが現れることもありません(そもそも、そんな人は存在していません) お話の中の主人公たちにとってもそれは同じことで、いつかくる終わりを、ただ待ち続けるしかありません。
ところが、ある条件がそろい、主人公たちに世界を救う機会が与えられます。 ただし、それには大きな危険が伴います。 つまり、仮に世界を救うことができたとしても、主人公たちはその恩恵を享受することができないのかもしれないのです。 それでは意味がない、むしろ世界の崩壊まで生きた方が自分のためにはなるのではないか、そう主人公たちは悩みます。 そしてついに、選択の時がやってきます。
――彼らが下した決断、それは結局、かなり個人的なものです。 でも、だからこそ、それは読んだ人々にとって受け入れやすいものだと思います。
その「決断」とはなんなのか? それは、読んで確かめてみてください。 そこには、私たちがこの世界を守り、そしてより高みへ昇っていくためのヒントが、きっとあるのだから。
世界を救う「心」の存在
推薦文No.1-4立命館大学文芸創作同好会
「この世界は、いったい何のために存在しているのですか?」
「そして、私たちは何のために生きているのですか?」
そう聞かれて、すぐに答えを見つけられる人は、そう多くないはずです。
でも、だからといって、
「目的がないなら、この世界は終わるべきだ」
そんなふうに考えることを、普通の人はしません。
私たちは、特に優れた力を持っているわけでもないし、ひたむきに何かに取り組めるわけでもありません。
むしろ逆に、根は小心なくせに他人を憎むことは忘れず、むやみに志を掲げるわりには怠惰なことの方が、多いのかもしれません。
それでも、私たちは願っているはずです。
――明日の世界が、よりよいものであることを。
このお話は、そのような「普通の人」たちの「願い」が、世界を形作っていることを教えてくれています。
歯車が狂い、破滅へと向かう世界。
誰もが自分を守ることに精一杯で、もちろん全知全能のヒーローが現れることもありません(そもそも、そんな人は存在していません)
お話の中の主人公たちにとってもそれは同じことで、いつかくる終わりを、ただ待ち続けるしかありません。
ところが、ある条件がそろい、主人公たちに世界を救う機会が与えられます。
ただし、それには大きな危険が伴います。
つまり、仮に世界を救うことができたとしても、主人公たちはその恩恵を享受することができないのかもしれないのです。
それでは意味がない、むしろ世界の崩壊まで生きた方が自分のためにはなるのではないか、そう主人公たちは悩みます。
そしてついに、選択の時がやってきます。
――彼らが下した決断、それは結局、かなり個人的なものです。
でも、だからこそ、それは読んだ人々にとって受け入れやすいものだと思います。
その「決断」とはなんなのか?
それは、読んで確かめてみてください。
そこには、私たちがこの世界を守り、そしてより高みへ昇っていくためのヒントが、きっとあるのだから。