2010大学読書人大賞が決定!

4月25日明治大学リバティタワーにて、公開討論会が行われ、森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)が2010大学読書人大賞に決定しました!

6月3日には、大賞受賞作家である森見登美彦先生をお招きして、贈賞式を行います。贈賞式の詳細はこちらから

「本」が乗り移る?!

2010年4月25日、明治大学リバティタワー、晴天。昨年までの東京都美術館から場を移しての公開討論会であるにも関わらず、130人もの方にお越しいただきました!

討論会の模様01

討論会の模様02参加サークル数も増え、大賞への周囲の期待も大きくなってきた3年目の公開討論会。嬉しいプレッシャーの中、討論会の司会に立ったのは実行委員長の白土貴裕さん(中央大学文学会)と、副実行委員長の高樋未来さん(法政大学文学研究会)。大賞を決める大事な公開討論会は、2人の緊張をはらんだ挨拶とともにスタートしました。

討論会の模様03今年も力のある作品が揃い、作品に力があるがためにその推薦が一層難しくなるという状況ではありましたが、そこは2度の投票選考を勝ち抜いてきたプレゼンターです。各作品が「何故、大学生が読むにふさわしいか」をそれぞれ見事に論じきり、討論会は混戦の模様を呈しました。今年もゲストコメンテーターとしてご参加いただいた永江朗さんからは、「どれが大賞になるか予想がつかない!」とのコメントが、プレゼンテーション終了時に発せられるほどでした。

「どの作品が大賞をとってもおかしくない!」という空気の中行われた質疑応答。そこで流れが変わります。推薦理由の根拠を問う痛烈な質問の応酬。そんな容赦なく切りこんでくる質問を、逆に切り捨てたのは『夜は短し歩けよ乙女』を推薦する慶應義塾大学三田文学塾生会の遠藤譲さんでした。

討論会の模様04

討論会の模様05プレゼンテーションから質疑応答まで、遠藤さんの一貫した語り口は、『夜は短し歩けよ乙女』の世界観そのままに、永江朗さんをして「物語の一語、一語が蘇ってくるような」、「本が乗り移ったような」と評価させる説得力!

討論会の模様06森見先生の文章のような鮮やかさで討論会を乗り切り『夜は短し歩けよ乙女』が見事大賞に決定し、2010年の公開討論会は幕を閉じたのでした。

『夜は短し歩けよ乙女』推薦者
>推薦文を読む慶應義塾大学 三田文学塾生会 遠藤譲さん
少しでもこの作品の魅力を伝えることができたのであれば、光栄です。
『植物図鑑』推薦者
>推薦文を読む中央大学 文学会 金高建喜さん
サークルの代表として立たせていただき、とても良い経験ができました。未熟ながら、本を読む楽しさを少しでも伝えられていたら良かったです。
『1Q84 BOOK1・2』推薦者
>推薦文を読む一橋大学 文芸部 永山慎悟さん
本についての討論はもとより、個人の価値観や人生観を生の言葉でぶつけ合うことはとても刺激的な体験だった。観客にもこの興奮が伝わっていれば嬉しい。
『あるキング』推薦者
>推薦文を読む成城大学 文学研究会 笛木達也さん
終始緊張しっぱなしの公開討論会でしたが、良い体験をさせていただきました。ただ、次回以降は観覧席から討論会を楽しみたいなぁ、と思います。
『ボトルネック』推薦者
>推薦文を読む明治大学 ミステリ研究会 綱島大樹さん
討論会で印象的だったことは、恋愛偏差値が低そうと言われたことです。「だけど……。いまさら、いまさら取り返しなんてつかない!」

森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)

ニ位 植物図鑑
三位 1Q84 BOOK1・2
四位 あるキング
五位 ボトルネック