2011大学読書人大賞が決定!

5月15日、東京・飯田橋の研究社英語センターで公開討論会が行われ、冲方丁著『天地明察』(角川書店)が2011大学読書人大賞に決定しました!

討論会の模様01

この結果を受けて、6月17日には、大賞受賞作家をお招きして贈賞式を行います。「贈賞式のお知らせ」をご覧ください。

バイタリティの勝利?

2011年5月15日、公開討論会の会場は、約130名の大学生と出版関係者でほぼ満席! また、今年から試験的に、ユーストリームでのライブ配信と、twitterでの実況中継も行い、会場に来られなかった方にも、討論会の空気に触れていただくことができました。

討論会の模様02大学読書人大賞は4年目を迎え、今まで東日本勢一色だった討論会のメンバーに、今年は関西の大学から2サークルが加わりました。全国の大学での知名度の高まりに嬉しさ半分、緊張半分という雰囲気の中、実行委員長の大西蘭子(立教大学文芸思想研究会)と副委員長の新田柊平(中央大学文学会)の司会で、公開討論会は始まりました。

討論会の模様03

討論会の進行は、今年から一新されました。これまでは、全候補作のプレゼンをまとめて行った後、各候補作について討論していましたが、今年は、候補作のプレゼンと討論をセットにして、それを繰り返すように変更されました。

そのためか、「大学生代表として」、「大学生のみなさまへ」といった大上段に構えたプレゼンは影を潜め、「私はなぜ、この本をみんなに薦めたいのか」という大学生の等身大の目線から素直に思いを伝えるプレゼンが多くなりました。討論も、各々の思いがぶつかり合う熱い展開をみせました。ゲストコメンテーターの永江朗さんからも、「今年は、大学読書人大賞らしさが非常に出た討論会だった」とのお言葉をいただきました。

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そして、「私はなぜ、この本をみんなに薦めたいのか」を最も強くアピールした、関西大学現代文学研究部・和田晴子さん推薦の『天地明察』が、推薦者同士の投票で1位を獲得し、大賞に輝きました。「私たちも、主人公の春海のバイタリティを見習うべき!」と、『天地明察』の良さを楽しそうに語る和田さんの元気な姿が印象的でした。

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『天地明察』推薦者
>推薦文を読む関西大学 現代文学研究部 和田晴子さん
他の発表者さんたちの能力の高さに怖じ気づきつつ、緊張の時間の中水ばかり飲んでいたのですが、なかなか刺激的な良い時間が過ごせたかと思います。
『虐殺器官』推薦者
>推薦文を読む慶應義塾大学 三田文学塾生会 齋藤妙子さん
非常に良い勉強になりました。熱い意見のぶつかり合いを目の当たりにし、また私自身がその中にいられたことが幸せでした。
『告白』推薦者
>推薦文を読む法政大学 文学研究会 森太一郎さん
学生にこそ読んでほしいと思った理由を同年代の人と話合ったりすると、一人で読んでいる時と違って「本って意外と役に立つんだな」と思いました。
『砂漠』推薦者
>推薦文を読む法政大学 もの書き同盟 黒木真菜さん
一冊の本についてたくさん話して、考えて。誰かと何かをすることの難しさも、楽しさも実感しました。協力してくれた方たちに感謝しています。
『これからの「正義」の話をしよう』推薦者
>推薦文を読む関西学院大学 文芸部 前田龍成さん
関西の大学が初めて討論会に参加するということで緊張していました。ですが討論の時間を短く感じてしまうくらい熱中してしまいました。
『インシテミル』推薦者
>推薦文を読む明治大学 ミステリ研究会 綱島大樹さん
あっという間に終わってしまいました。永江さんの見事な進行さばきに、ただただ脱帽です。

冲方丁著『天地明察』(角川書店)

ニ位 虐殺器官
三位 告白
三位 砂漠
五位 これからの「正義」の話をしよう
六位 インシテミル