贈賞式を開催!

repo01.jpg

2011年6月17日(金)、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で「2011大学読書人大賞」の贈賞式を開催しました。

会場には文芸サークルに所属する大学生120名が集い、大賞作『天地明察』(冲方 丁/角川書店)への贈賞と、候補作品の推薦者となった大学文芸サークルへの表彰とに立ち会いました。大賞作の著者・冲方 丁先生にご参加いただいたこともあって、会場は大変な賑いとなりました。

やりたいことがあれば、どんな経験でも

repo02.jpg

repo03.jpg

『天地明察』は、推薦者、和田晴子さん(関西大学現代文学研究部)の言葉をお借りすれば “歴史の教科書の「1行」を占めるにすぎない男”渋川春海に焦点をあてた小説です。

冲方先生の受賞のスピーチでは「16歳の時に春海の話を書こうとしたが、書けなかった。小説を書いてきたこと以外にも、今までに積んだ経験があって、それでやっと『天地明察』が書けるようになった。皆さんも、別にやりたいことが見つからなかったらがんばらなくてもいい。やりたいことが見つかっていたら、ひたすら頑張るしかない。ただ、努力の仕方としては、少し先になにか成果を想像してそのために頑張るだけではだめだ。自分でも思わぬところで自分の経験が活きる時もあるから」と、会場の学生達に向けて熱いメッセージをくださいました。 本大賞のシンボルである角帽をかぶってのスピーチでしたが、それでもなお素敵な立ち姿でした。

勝因は晴海への恋心!?

repo04.jpg

『天地明察』の推薦者、和田晴子さんは贈賞式でも、討論会の際の語り口そのままに、軽やかで活き活きと、ユーモアの中にも知性が見え隠れする挨拶をしてくれました。「1冊の本が、私を人生で2度目の東京に来させてくれて、色々な経験をさせてくれるのが、とても嬉しい」とほほ笑む姿は、渋川春海に恋する乙女のようでもありました。

冲方先生を質問攻め! ―本読み学生の集いの場―

repo05.jpg

フリートークの時間になると、「せっかくの機会なんだから、何でも聞きなよ」と親しげに応じてくれる冲方先生を、たくさんの学生が入れ替わり立ち替わり取り囲みました。また、ご来場いただいた出版社の方と話を交わす学生や、他大学との交流を持つ学生も多く、和やかに盛り上がりました。本にまつわる貴重なコミュニケーションの場になったとしたら、なによりです。そしてこの場をきっかけに広がる何かがあればまた嬉しい限りです。 討論会のゲストコメンテーターを務めていただいた永江朗さんからも、「純粋に、本の中身だけについて、その本がどれだけ好きかということだけで盛り上がれる場があることに、希望が持てる」とのお言葉をいただきました。

というわけで、大学読書人大賞はこれからも試行錯誤を続け、より良くなるよう邁進していきます! 全国の文芸サークルのみなさんと、もっと距離の近い賞を目指しますので、ぜひご参加ください。

お問い合わせは dokushojin@jpic.or.jp まで。

(写真=門野夏紀)