ビブリア古書堂の事件手帖〈3〉

  • 『ビブリア古書堂の事件手帖〈3〉』

  • 三上延
  • メディアワークス文庫
  • 578円(税込)
  • 2012年6月
  • ビブリア古書堂には、物静かで美しく聡明な女性店主がいる。彼女と古書堂の青年店員が、古書にまつわる数々の事件に出会う物語の3作目。

謎が謎を呼び

推薦文No.13-4
白百合女子大学推理小説研究会

 ドラマ化され現在放送中の「ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ」の3作目。主人公の五浦大輔と古書堂店主の篠川栞子、栞子の妹の文香(あやか)、常連客でせどり屋の志田、志田の知り合いで同じくせどり屋の笠井菊哉、文香の同級生である事件をきっかけに店の常連になった小菅奈緒、同じくある事件をきっかけに店の常連になった坂口昌志(さかぐち・まさし)・しのぶ夫婦、栞子とは顔見知り、幼い頃からお互いの家を行き来していた間柄で古書市場の経営員を務める滝野蓮杖(たきの・れんじょう)、栞子に対して何故か冷淡な態度を見せる老人・井上太一郎が登場する。 
 栞子に対して冷淡な態度を取る井上。不思議に思う五浦に対して井上は「篠川栞子には気をつけろ。」と忠告する。それには十年前に失踪して以来、未だ行方不明になっている栞子と文香の母・千恵子と彼女が家族に対して残していった一冊の本が関係していた。井上は過去に千恵子と一悶着あり、その千恵子の古書に関する豊富な知識を持ち、容姿も母である千恵子に非常によく似ている栞子を好ましく思っていない。そして井上は五浦に一枚のハガキを見せる。それは千恵子から井上に対して贈られたものだった。そのハガキを受け取り、ハガキの内容を見た五浦は驚愕した。なぜならそこには五浦がビブリア古書堂で働き始めた事を示す内容が記されていたからである。
 千恵子は十年前に失踪して以来、一度も栞子達の前に姿を見せていない。その千恵子がなぜ五浦の存在や古書堂で働き始めた事を知っているのか・・・。そして千恵子が栞子ら家族に残した一冊の本に込められたメッセージとは何か? 千恵子に五浦の存在を明かしたのは一体誰なのか? 謎が謎を呼び、読み進めるほどにわくわくする展開・・・。
 本やミステリー小説好きなら一度は読んでみる価値ありのお薦めのシリーズです。この機会に一度読んでみてはいかがでしょうか?

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