メッタ斬り!に再会!
ご挨拶も前置きもなしで行きます!
11月3日、江戸川区の松江図書館で行われた
「書評家の本棚デラックス 泣く子も唸らす、この一冊~メッタ斬りコンビ見参!」
に行ってきました!。" ゜☆,。・:*:・゜★o(´▽`*)/♪♪\(*´▽`)o゜★,。・:*
「文学賞メッタ斬り!」とは、大森望さんと豊崎由美さんによる、
芥川賞・直木賞の「予想会」と「反省会」です。
W受賞までピッタリ的中するときもあるんですよ!
わたくしはメッタファンです。ええ。毎回ラジオも書籍版もチェックしてます。
前半は「直木賞のすべて」というサイトを運営されているP.L.B.さんを交えての豪華鼎談
「直木賞の全て」とは直木賞に関する、
ありとあらゆるデータが全て揃っている、非公式の神サイトです!
選考委員研究、歴代受賞者研究、大衆選考会なんかもやってらして、
論文100枚以上書けるんじゃないかって位とにかくすごい充実度です。
(サイトURL:http://homepage1.
その直木賞博士P.L.B.さんとメッタ斬りコンビから一目置かれていた作家さんが、
飯嶋和一です。時代小説では当代随一だそうです!
大森望さん曰く、「人気作家のAさんもそろそろ直木賞とりそうだけれど、飯嶋さんのいない世界ではかなりお上手だし面白いけれど・・・」
豊崎さん「飯嶋さんのいない大会では優勝できるんだ!」笑
文学賞談義を聞くと、とても勉強になりますね~
候補作にその文学賞の98%があるそうです!
うーん背筋が伸びる思いです。
結果が信頼されるのはもちろん、たくさんの方に楽しみにしてもらえる賞をめざし、がんばらねば!
休憩はさみ、後半はメッタコンビお二人での文学談義です~
さて、お二人のオススメ本は、
約20冊ずつ、リストが参加者に配られたのですが、
すべて2011年7月以降に刊行されたものなのです・・・
(読書人大賞の公平を期すため、選考対象作をひいきしてはならんのです;_;)
数少ないですが大丈夫なのをいくつかご紹介します!
・豊崎さん
『ブエノスアイレス食堂』 カルロス・バルマセーダ
軍事政権を背景に猟奇的事件を描いた、アルゼンチン・ノワール」の旗手による異色作。
『これが見納め 』 ダグラス・アダムス、ほか
界中の絶滅危惧種を見るという旅の出た筆者。
小気味よいウィットと諧謔で語られる名作ノンフィクション。
序文はかの有名なリチャード・ドーキンス博士!
・大森さん
『闇の国々』 ブノワ・ペータース作、フランソワ・スクインテン画
バンドデシネとは、フランス語圏で読まれるマンガの総称。
フランスでは"第九芸術"と称されるほど芸術性の高いフレンチ・コミックで知られる世界です。
そんなB.D.界の巨匠による至高の一品。
休憩時間にあつかましくも豊崎さんに話しかける森本・・・*゚ロ゚)*゚ロ゚)*゚ロ゚)ノ~
現在実行委員で企画進行中の、読書人講演会について、
豊崎さんイチオシかつ「大学生対象の講演会にふさわしい」書評家さんを教えてもらったり・・・
「運営がんばってね」とまで言ってもらい・・・わたしは、図太い自分の神経がスキです( ´ ∇ ` )ノ ♪
ほかにも文壇のイケメンと美人を検討したりーやはりイケメンは島田雅彦でした!
美人作家は何人か名が上がるなか、川上弘美さんが優勢でしたね。
後半、「うまい短編とは?」についてのお話も興味深かったです。
大森さんは、「発想とアイデア、読後感」。例えば、シオドア・スタージョン
豊崎さんは、「一つの作品に、近景と遠景があるもの」。「『いま、ここ』と『かつてどこか』が描かれているもの」。
うーんなるほど・・・日本の短編名手は、豊崎さん推しは堀江敏幸とのこと。
芥川賞選考委員の新入り君ではないですか!(教授、失礼でごめんなさい)
そんなこんなで、とてもタメになる上に笑いもあって楽しいひとときでした。
さてっ、あと3週間ほどで一次投票の締切りがやってきます!
そのあとは講演会もありますよー!どうぞよろしくお願いいたしますー!
(森本)
「大学読書人大賞」は、全国の大学文芸サークルによる投票と評論と議論によって、「この1年に最も輝いていた本」を選ぶ、年に1度の催しです。
- 委員長
- 佐々木拓実
- 副委員長
- 簑島麻佳
- 委 員
- 高見勇樹、葭村珠音、丸茂智晴、坂上和磨、十文字岳、赤羽亮太、高城奈央