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親子で読んでほしい絵本大賞

第3回「親子で読んでほしい絵本大賞」発表

2022年3月 3日更新

JPIC読書アドバイザークラブ(略称 JRAC ジャラック)は、「第3回 親子で読んでほしい絵本大賞」の受賞作を、『二平方メートルの世界で』(文:前田海音、絵:はたこうしろう、発行:小学館)に決定し、2022年3月15日に贈賞式を行います。

この賞は、司書、読みきかせボランティアなど、子どもに絵本を手渡す経験が豊富なJRAC会員が、「この本読んで!」で紹介した過去1年間の新刊絵本400冊の中から、「親子で読んでほしい絵本」を投票で選考し、表彰するものです。また、昨年新設された「この本読んで!読者賞」にも多くの読者から投票いただきました。

「この本読んで!」2022年春号では、絵本大賞の特集記事を掲載しています。

「親子でもっと絵本を楽しんでほしい!」「いい絵本を親子に届けたい!」と の思いを込めて創設した賞です。 入賞の12作品は以下の通りです。

1位
(大賞)
1 二平方メートルの世界で.jpg

『二平方メートルの世界で』 (小学館)1,650円
文/前田海音 絵/はたこうしろう

病気治療のため、3歳のころから入退院を繰り返している作者。病院の2m×1mの大きさのベッドとそれを囲うカーテンの内側で過ごす作者からのメッセージです。

2位 2 ぼくは川のように話す.jpg

『ぼくは川のように話す』(偕成社)1,760円
文/ジョーダン・スコット 絵/シドニー・スミス
訳/原田 勝

口の中に音がつまって言葉がうまく出てこない朝は、学校でみんなにからかわれるのではないかと気が滅入ります。そんなある日の放課後、お父さんが川に連れていってくれました。

3位 3 お月さんのシャーベット.jpg

『お月さんのシャーベット』(ブロンズ新社)1,540円
作/ペク・ヒナ 訳/長谷川義史

寝苦しい暑い夜、溶け出したお月さまに気づいたおばあちゃんは、急いでたらいを抱えて飛びだしました。月のしずくを型に流して凍らせたら甘いシャーベットのできあがり。

4位 4 まどのむこうのくだものなあに.jpg

『まどのむこうの くだものなあに?』(福音館書店)1,210円
作/荒井真紀

次々と登場するくだものたちは、どれもリアルです。窓から見えるのは、そのくだものの、いちばん特徴的なところ。よく見て、あててみましょう。

5位 5/読2うちのねこ.jpg

『うちのねこ』(アリス館)1,540円
作/高橋和枝

家にやってきたネコは、野良ネコだったせいか隠れてばかり。近寄ると引っかかれたり、噛みつかれたり。それでも、時間をかけて、ゆっくり、うちのネコになっていきました。

6位 6 とっています.jpg

『とっています』(世界文化社)1,210円
作/市原 淳

相撲をとっていると、片方のお相撲さんの前にチョウチョが飛んできました。チョウチョをとりながら相手の足をとって、バランスもとって......。いろいろな「とっています」を愉快に表現しています。

7位 7 ねたふりゆうちゃん.jpg

『ねたふり ゆうちゃん』(白泉社)1,320円
作/阿部 結

ゆうちゃんは、だっこしておふとんに寝かしてもらうのが気持ちよくて、うれしくて、寝たふりが大好きです。公園でも寝たふりをしますが、お母さんはなかなかだっこしてくれません。

8位 8 パパとタイガのとびっきりキャンプ.jpg

『パパとタイガのとびっきりキャンプ!』(教育画劇)1,650円
作/セバスチャン・ブラウン 訳/聞かせ屋。けいたろう

パパとタイガは、はじめてのキャンプに出かけました。タイガはキャンプの本をたくさん読んで、パパにいろいろ教えてあげました。でも、キャンプを始めると、初心者のパパったら......。

9位 9 ごちそうをたべにきてください.jpg

『ごちそう たべに きてください』(講談社)1,540円
作/茂市久美子 絵/しもかわらゆみ

ごちそうするのが大好きなウサギ。ウサギのもとにはさまざまな動物たちが、おなかをすかせてやってきます。ウサギはすてきな工夫で、冬も動物たちにごちそうします!

10位 10 おじいちゃんのたびじたく.jpg

『おじいちゃんの たびじたく』(小峰出版)1,540円
文・絵/ソ・ヨン 訳/斎藤真理子

ある日やってきたお客さまに、おじいちゃんは大喜び。早速、旅の支度を始めました。ちょっとおしゃれをして、途中で食べるゆで卵やキャンディに加え、杖やラジオ、薬も持ちました。

11位 11 梨の子ペリーナ.jpg

『梨の子ペリーナ』(BL出版)1,760円
作/イタロ・カルヴィーノ 訳/関口英子 絵/酒井駒子

梨のかごに入れられてお城に行った女の子ペリーナは、お城で働くことになりました。けれど、まわりの嫉妬から魔女の宝物をとってくるよう命じられてしまうのでした。

12位 12 うごきません.jpg

『うごきません』(パイ インターナショナル)1,485円
作/大塚健太 絵/柴田ケイコ

何があっても動かない鳥、ハシビロコウ。ペンギンが空を飛んでも、ワニが立ち上がって歩いてきても、動きません。そんなハシビロコウが動くのはいったいどんなとき?

「この本読んで! 読者賞」
1位 読1 しりとり.jpg

『しりとり』 (福音館書店)990円
作・絵/安野光雅

ページには絵と言葉がたくさん並んでいます。その中からひとつ選んで次のページへ進むと、続きの言葉が見つかります。最後のページで、「ん」で終わる言葉につながったら上がりです。

2位 5/読2うちのねこ.jpg

『うちのねこ』(アリス館)1,540円
作/高橋和枝

家にやってきたネコは、野良ネコだったせいか隠れてばかり。近寄ると引っかかれたり、噛みつかれたり。それでも、時間をかけて、ゆっくり、うちのネコになっていきました。

3位 読3 100さいの森.jpg

『100さいの森』(講談社)2,200円
作/松岡達英

大都市東京の一角にある明治神宮。その森が人の手でつくられた人工のものだということを知っていますか? 3羽のヤマガラたちが、その誕生から現在までの100年間の歴史を解き明かしていきます。

※「この本読んで! 読者賞」は、小誌読者に投票いただいた賞です。

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