JPIC 一般財団法人 出版文化産業振興財団

Share

トピックス

【9月7日開講のオンライン講座】いま読みなおしたい海外児童文学 ミヒャエル・エンデの贈り物~エンデの作品とその人生~

オンライン
2022年8月 8日更新

ミヒャエル・エンデbunner (2).jpg
『はてしない物語』や『モモ』をはじめとして、多くの名作を紡いだ作家、ミヒャエル・エンデ。
その生涯には母国であるドイツの他に、イタリアや日本とのつながりがありました。
エンデ自身が語ったというエピソードや作品について知り、その魅力により深くふれていくオンライン講座を開講します。

講師には、世界一のエンデ資料数を誇る黒姫童話館で資料監修をしている堀内美江さんをお迎えします。
この機会に是非お申し込みください。

<開催概要>
ミヒャエル・エンデの贈り物~エンデの作品とその人生~

【講 師】
堀内美江さん(黒姫童話館 エンデ資料監修者)

【日 時】*見逃し配信あり
第1回 9月7日(水)  19:00-20:30
第2回 9月14日(水) 19:00-20:30
第3回 9月21日(水) 19:00-20:30

【参加費】
・全3回 3,000円(3回セット割)
・各 回 1,200円

【申込・詳細】

<講座について>
【第1回 ミヒャエル・エンデの人生 ~父と母、ドイツとイタリア、そして人生の師~】
世界を代表する現代ファンタジー文学作家、ミヒャエル・エンデは、今から約100年前、ドイツに生まれました。超現実世界を描く画家である父、物語の面白さを教えてくれた隣人、彼の人生には様々な出会いがありました。また興味深いことに、彼の作品は、ドイツ文学の流れに沿いながら、一方ではイタリアへの深い感謝の念にも満ちています。留学時代に子安氏につれられて、偶然エンデの私宅に訪れた時、その壁には、彼の人生を物語る数々の物が置かれていました。
初回の講座では、エンデさんの人生と、それを彩る様々な出会いを、エンデさん自身から伺った逸話を紹介しながら、皆さんなりのエンデ像を作っていただきたいなと思っています。

【第2回 エンデのファンタジー文学 ~『モモ』と『はてしない物語』を中心に~】
1970年代に発表された『モモ』は、ドイツ児童文学賞を受賞しただけでなく、当時高まっていた環境や社会に対する意識改革にも大きな影響を与えました。ヨーロッパ児童文学賞を受賞した『はてしない物語』は、エンデの作家としての地位を確立した一方で、映画化をめぐって大きな混乱に巻き込まれることとなります。
2回目の講座では、現代でも魅力を失わず、一層そのメッセージ性が注目されているエンデ氏の作品をひもときながら、彼の代表作である『モモ』と『はてしない物語』の魅力を、一緒に見出していきたいと思います。

【第3回 ミヒャエル・エンデと日本 ~黒姫童話館に贈られたエンデ資料~】
長野県にある黒姫童話館の創立と、ミヒャエル・エンデの資料室とは、実は不思議なご縁でつながっています。エンデ氏は、何度も来日を果たし、日本の宗教的思想や古典文化も積極的に学び続けました。その片鱗は、彼の文学や世界観にも見ることが出来ます。
エンデ氏自身が選び、日本へ送られた文学および私的資料は現在2500点以上におよびます。世界一の資料数を誇る童話館を、講座の最後に紹介し、その足取りをたどる小さな旅を楽しみます。

<講師プロフィール>
堀内美江(ほりうち・みえ)
愛知県豊橋市生まれ。ドイツ文学者、シュタイナー幼児教育研究者。在学中に、シュタイナー教育を日本に紹介した故子安美知子早大名誉教授に師事。ミュンヘン大学留学中に、子安氏を通してミヒャエル・エンデ夫妻と知り合い、亡くなる直前まで親交を深めた。帰国後は、黒姫童話館エンデ資料監修に協力。
訳書や執筆に『エンデの贈り物』、『バラの騎士の秘密』(河出書房新社)、『シュタイナーの音楽理論』(東京コア)等。他に翻訳協力、執筆協力、講座等でも活動している。

TOP